今回は相対度数と累積相対度数について
分かりやすく解説します!
ヒストグラムや度数分布については
ヒストグラムとは? から復習できます!
相対度数とは?
ある中学校の生徒の通学時間をまとめた
度数分布表があります。↓

相対度数は
各階級の度数を合計で割った値です。
相対度数 = 階級の度数 ÷ 度数の合計
具体的に、
5〜10・・・5÷20=0.25
10〜15・・・4÷20=0.20
15〜20・・・6÷20=0.30
20〜25・・・4÷20=0.20
25〜30・・・1÷20=0.05
が各階級の相対度数になります。
<相対度数の特徴>
①0以上1以下の数になる!
②すべての階級の相対度数を足すと1になる!
先ほどの度数分布表で②を確認して見ましょう。
0.25+0.20+0.30+0.20+0.05=1
1になりましたね!
すべての階級の度数を足したものは
合計と等しくなるので、当然と言えば当然ですが
重要な性質です!
度数分布表を作れるサイト


このような度数分布表やヒストグラムは
SGRAPA(スグラパ)というサイトできれいに作れます!

ぜひ使ってみてください!
累積度数
最小の階級から各階級までの度数の合計を
累積度数と言います!

上の表を見てください。
最小の階級の累積度数は度数と同じ5が入ります。
10以上15未満の階級の累積度数は
5以上10未満の度数5、10以上15未満の度数4を足して
5+4=9 で9となります!
また、15以上20未満の累積度数は
度数6とこれまでの累積度数9を足して6+9=15となります!
15〜30の他の階級についても
同様に計算すると、累積度数は上のようになります。
累積度数は
「それまでの度数も全部足したもの!」
と覚えましょう。
累積相対度数
累積相対度数は
各階級の累積度数を合計の度数で割ったものです!

相対度数の求め方とほとんど同じです。
このデータの場合は
累積度数を20で割ったものが累積相対度数です!
※各階級の相対度数をすべて足したものと言うこともできます。
相対度数と確率
相対度数は確率(ものごとの起こりやすさ)を
表す指標としても使われます。
例えば、画鋲(がびょう)を800回落としたとき、
針が上を向いたときと針が下を向いたときの回数を調べると
下の図のようになりました。

相対度数を比較してみると
針が下を向いた相対度数の方が明らかに大きいですね。
よって「画鋲を落とすと、針が下を向く確率が高い」と言えます。
相対度数そのものが確率を表しているということです!
まとめ
相対度数や累積相対度数についてまとめました!
【まとめ】
・相対度数=各階級の度数÷合計の度数
・累積度数・・・最小の階級からその階級までの度数の総和
・累積相対度数・・・累積度数を合計の度数で割ったもの
・相対度数は確率を表している
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