今回は「1次方程式の解き方」
つまり、1次方程式の解の求め方について
解説していきます!
方程式って何?解って何?
という子は下のリンクを参考にしてください!
方程式とは?1次方程式の基礎(前回の内容)
どうやって解くの?
1次方程式は
等式の性質を利用して解いていきます!
A=Bならば
①A+C=B+C
②AーC=BーC
③AC=BC
④\(\frac{A}{C}\)=\(\frac{B}{C}\) ただしC≠0
↑これが等式の性質でしたね。
簡単に言うと
両辺に同じことをするのはOKということです。
それではさっそく問題を解いていきましょう!
解き方1(性質①と性質④を利用)
等式の性質①と性質④をを利用した解き方を紹介します。
方程式:\(3x-5\)=\(4\)
方程式を解くコツは
左辺に\(x\)のついた項のみを集めることです。
右辺にはただの数(\(-5\)のような)だけの状態にします。
左辺を\(3x\)だけにするには
両辺に5を足してあげればいいですね
\(3x-5+5\)=\(4+5\)・・・両辺に+5
\(3x\)=\(9\)
ここで性質④を利用します。
両辺を同じ数で割るのはOKでしたね。
両辺を3で割ります。
\(x\)=\(3\)となり、解が3だと分かりました!
解き方2(性質②と性質③を利用)
次は、性質②と性質③を利用した解き方を紹介します!
方程式:\(\frac{x}{3}+4\)=\(6\)
まず性質②を利用して
左辺を\(x\)だけにします。
両辺から4を引いてあげれば良いですね。
\(\frac{x}{3}+4-4\)=\(6-4\)・・・両辺から4を引いた
\(\frac{x}{3}\)=\(2\)
ここで性質③の登場です!
\(x\)=〇〇の形にするには
両辺に3をかけてあげれば良いですね。
\(x\)=\(6\)となり、解が6だと分かりました!
このように、1次方程式は
等式の性質①〜④をうまく組み合わせて、
\(x\)=〇〇の形に変形していくことで解けます!
「①と③しか使えない!」などのルールはありません。
もっと早く解く方法
等式の性質を利用した解き方を2つ紹介しました。
でも「両辺に5を足して、、、」などと
考えるのは少し面倒ですね。
もっと早く解く方法を紹介します!
それが「移項」という操作です。
等式の一方にある項を符号を変えて
他の辺に移すことを移項と言います。
方程式:\(3x-2\)=\(1\)について
左辺にある\(-2\)を右辺に移項すると
\(3x\)=\(1+2\)となります。
重要なことは符号が変わっていることです。
移項するときは項の正負(+とー)を逆にしてください。
移行するとき、ついついこの符号を変えることを
忘れてしまう人が多いです。
実は、この「移項」は等式の性質を利用しているものです。
方程式:\(3x-2\)=\(1\)では
性質①を使って両辺に同じ数を足しているのです。
両辺に2を加えることで左辺は\(3x\)になり、右辺は\(+2\)となります。
これが、左辺の\(-2\)を符号を変えて
右辺に移したように見えるのが移項です。
移項も本質的には
等式の性質の利用と同じです。
しかし、移項の考え方の方が圧倒的に計算が早くなります。
移項の練習をしてみよう
移項の練習をしてみましょう。
⚠️符号(+とー)を変えることに注意しましょう!
\(3x-2\)=\(5\)
左辺の\(-2\)を移項すると
\(3x\)=\(5+2\)となります。
\(7x\)=\(4x+6\)
は何を移項すれば良いでしょうか?
1次方程式を解くコツは
左辺に\(x\)などの文字がついた項を集めることでした。
\(4x\)を移項すれば良いですね。
文字がついている項を移項するときも
符号を変えるルールは変わりません!
\(7x-4x\)=\(6\)となります。
1次方程式のまとめ
ここまで1次方程式という言葉を普通に使ってきました。
教科書では1次方程式は\(ax+b\)=0となる方程式
と紹介されていますが、
\(x\)の項が1次の方程式だと覚えて大丈夫です。
それでは今回のまとめです。↓
【まとめ】
等式の性質①〜④を利用して解く。
移項の考え方だとより早く解ける。
移項するときは符号を変える。
左辺に\(x\)がついた項を集めるのがコツ。
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