中1【乗法・除法】

中1数学

中1【加法・減法】では、加法と減法の計算方法を学びました。もう、計算は完璧ですか?
不安な人は中1【加法・減法が混じった計算】に掲載しているオリジナル問題で実力チェックをしてみましょう!

今回は、乗法と除法、すなわち、かけ算と割り算の計算方法について学んでいきます!

乗法の計算方法

加法、減法の計算方法を学んだときは、東西に伸びる道路を例にして考えましたね。
教科書を見ると、乗法、除法の計算方法を学ぶページでも同じように道路を例に出しています。

しかし、この説明が非常に長々としていて分かりにくい!ので、ここではその説明はしません。
(もし、道路の例があった方が分かりやすい!という人はこちらを参考にしてみてください。)

乗法の重要ポイントは符号が+なのかーなのかということだけです。
具体的な計算でみてみましょう。

(+3)×(+2)は小学校までやってきた3×2と同じで、絶対値どうしをかけてあげればOKです。答えは6です。

では、(+3)×(2)はどうなるかというと、答えはー6になります。
また、3)×(2)の答えは6になります。

計算式答えー(マイナス)の個数
(+3)×(+2)60個
(+3)×(ー2)-61個
(ー3)×(ー2)62個

計算結果は上のようにまとめられます。↑

表の一番左に「ー(マイナス)の個数」と書かれていますね。
ここが乗法において非常に重要なポイントです。

【乗法の重要ポイント】
ー(マイナス)の個数が偶数個なら、答えは
ー(マイナス)の個数が奇数個なら、答えは
偶数個:0,2,4,6,8… 奇数個:1,3,5,7,9…

(+3)×(+2)(ー3)×(ー2)は計算式の中にー(マイナス)がそれぞれ0個、2個含まれていますね。ー(マイナス)の記号が偶数個含まれているので計算結果は正(プラス)になります。
実際に答えを見るとどちらも6になっていますよね。

一方で(+3)×(ー2)は計算式の中にー(マイナス)が1個含まれていますね。ー(マイナス)の記号が奇数個含まれているので計算結果は負(マイナス)になります。
実際に答えを見ると−6になっていますよね。

このように、乗法は
① まず絶対値どうしを計算する(3×2のように)
② 計算式の中に含まれているー(マイナス)の個数を数える
③ ①で求めた絶対値に+orーをつける

で計算することができます!これが乗法の計算方法です。思ったより簡単ですよね。

乗法の計算方法が分かったところで、演習問題をやってみましょう!

【演習問題1】次の①〜③を計算しなさい。
①2×(ー1) ②(ー8)×(ー4) ③(ー6)×3

除法の計算方法

除法の計算方法も乗法の計算方法によく似ています

基本は
① 絶対値どうしを割り算する
② ー(マイナス)の個数が偶数個なら+、奇数個ならーを①の結果につける

だけで計算ができてしまいます!

除法の計算結果を下にまとめました。↓

計算式答えー(マイナス)の個数
(+6)÷(+2)30個
(+6)÷(ー2)-31個
(ー6)÷(ー2)32個

除法においても、ー(マイナス)の個数で答えの正負が決まります。ほとんど乗法の計算方法と同じですね。

【除法の重要ポイント】
ー(マイナス)の個数が偶数個なら、答えは
ー(マイナス)の個数が奇数個なら、答えは
偶数個:0,2,4,6,8… 奇数個:1,3,5,7,9…

除法の計算方法が分かったところで演習問題をやってみましょう。

【演習問題】次の①〜③を計算しなさい。
①2÷(ー2) ②(ー12)÷(ー4) ③(ー6)÷3

答えを隠す・表示する
①-1 ②3 ③-2

0をかけたり、0で割ったりすること

最後に、乗法において「0をかける」こと、除法において「0で割る」ことについて考えます。

「0をかける」ということは、(ー3)×0をすることです。
乗法には次のような規則があります。

ある数に0をかけても、0にしかならない。

(ある数)×0=0になるということです。いくら大きな数に0をかけても、答えは0になります

では、除法において「0で割る」ということについて考えてみましょう。
「0で割る」ということは(ー6)÷0をするということです。

除法には次のような非常に重要な規則があります。

ある数を0で割ることは考えてはいけない。

考えてはいけない。という部分が重要です。

よく、4÷0=0だと思っている人がいますがこれは間違いです。
4÷0=?という計算は0に何をかけたら4になるかという問題に読み替えられます。
でも、0をかけても答えは0にしかならないのでしたよね。

4÷0は「答えがない」あるいは「計算できない」が正しい答えです。

これから数学を学んでいく上で、0で割ることはできないというのはとても重要なルールの1つになるので、ぜひ覚えておいてください!

お疲れ様でした!

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