こんにちは!ケントです!
今回は小学校でも勉強した比例について、その特徴や考え方、テストでよく出るところを解説していきます!
比例は関数の1つです。
関数ってなんだっけ?という子は以下の記事をチェックしてみてください!
比例とは何か?
下の図のような、東西に伸びる道を想像してください。

Aさんは秒速3mで西から東に向かって走っています。
Aさんが地点Pを通過してからの時間を\(x\)、Aさんがいる位置を\(y\)とします。
すると、Aさんの走っている様子は下の表のように整理されます。
| \(x\)(秒) | -3 | -2 | -1 | 0 | 1 | 2 | 3 |
| \(y\)(m) | -9 | -6 | -3 | 0 | 3 | 6 | 9 |
ここで、正負の数を考えると「-3秒」は「3秒前」、「-9m」は「地点Pから西に9m」と読み替えることができますね。
正負の数について復習したい子は以下の記事をチェック!
つまり、Aさんは3秒前には地点Pから西に9m進んだ地点にいたということです。
では、\(x\)と\(y\)の関係を式で表してみましょう!
\(x\)が1,2,3…と増えると
\(y\)は3,6,9…と増えるので
\(y=3x\)と表すことができますね!
数量を式で表すことが苦手な子は以下の記事をチェック!
\(y=3x\)のように
\(y=ax\)の形で表されるとき、\(y\)は\(x\)に比例すると言います。また、\(a\)を比例定数と言います。
比例の特徴①
\(y=ax\)と表されるとき、\(y\)は\(x\)に比例すると言います。
比例についてその性質や特徴などを説明していきます!
\(x\)が1倍、2倍…となると
\(y\)も1倍、2倍…となる。
これは定期テストでも頻出の内容です。
先ほどの表を見てみましょう。

\(x\)が1から2に2倍されると
\(y\)も3から6に2倍されています。
\(x\)が1から3に3倍されると
\(y\)も3から9に3倍されています。
\(x\)も\(y\)も同じように増加していくということです!
比例の特徴②
続いて、比例の特徴の2つ目です!
\(\frac{y}{x}\)の値は一定で比例定数に等しい。
先ほどの表を見てください。
\(\frac{y}{x}\)の値、すなわち\(y\)を\(x\)で割った値は常に3になっているはずです。
比例定数は\(y÷x\)で求められるということです!
比例の特徴③
続いて、比例の特徴の3つ目です。
グラフは原点を通る直線になる
先ほどの秒速3mで走るAさんの式\(y=3x\)をグラフにすると下の図のようになります。↓

原点Oを通る直線になっていますね!
グラフは直線だけとは限らないので、「比例のグラフは直線」という理解はとても大切です。
比例定数が負の場合
\(y=ax\)で表されるとき\(y\)は\(x\)に比例すると言います。また、\(a\)を比例定数と言います。
では比例定数が負の場合はどうなるのでしょうか?
試しに\(y=-2x\)の比例を考えてみましょう。
| \(x\) | -3 | -2 | -1 | 0 | 1 | 2 | 3 |
| \(y\) | 6 | 4 | 2 | 0 | -2 | -4 | -6 |
\(y=-2x\)の表はこのようになりました!
比例の特徴①について
\(x\)が1から2に2倍されると
\(y\)も-2から-4に2倍されています。
また、比例の特徴②について、\(\frac{y}{x}\)の値は常に-2で一定です。
さらに、<比例の特徴③>についてグラフは下のようになります。↓

原点を通る直線になっていますね!
比例定数が負の数の場合でも3つの特徴はすべて当てはまります!
これからは比例定数が負の場合も当然のように扱っていきます。
ここでしっかりと特徴を覚えましょう!
まとめ
比例についてまとめました↓
\(y=ax\)で表されるとき\(y\)は\(x\)に比例すると言い、\(a\)を比例定数と言う。
<特徴①>\(x\)が1倍,2倍…となると、\(y\)も1倍,2倍…となる
<特徴②>\(\frac{y}{x}\)の値は比例定数に等しい
<特徴③>グラフは原点を通る直線になる





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