中1数学の3つ目の単元の始まりです。
今回は、方程式とそれを成り立たせる答え
等式(方程式)の重要な4つの性質について学んでいきます。
方程式とは?
方程式は\(x\)の値によって
成り立ったり成り立たなかったりする式のことです。
成り立ったり成り立たなかったりするとは
どういうことか説明していきますね。
ある方程式:\(5x+10=30\)があります。
この方程式の\(x\)に色々な数を代入してみましょう。
①\(x\)=1のとき、\(5+10=15\)となり30になりません。
(左辺)=(右辺)にならないことを
方程式が成り立たないと言います。
②\(x\)=2のとき、\(10+10=20\)・・・×
×は成り立たないという意味
③\(x\)=3のとき、\(15+10=25\)・・・×
④\(x\)=4のとき、\(20+10=30\)・・・○
順番に\(x\)に具体的な値を代入してみると
\(x\)=4のとき方程式が成り立つことがわかりました。
このように、方程式は代入する値によって
式が成り立ったり成り立たなかったりする式のことを指します。
解とは何か?
\(x\)の値によって成り立ったり成り立たなかったりする式を
方程式と言いました。
方程式:\(5x+10=30\)では
\(x\)=4のときだけ方程式が成り立ちました。
このように、ある方程式を成り立たせる\(x\)の値を
方程式の解(かい)と言います。
答えとほぼ同じ意味です。
方程式:\(5x+10=30\)の解は4です。
等式の性質
方程式には大事な性質がいくつかあります。
この性質を理解することは
方程式を実際に解く場面で非常に役立ちます。
方程式には次の4つの性質があります。
① 両辺に同じ数を加えても、等式は成り立つ。
A=Bならば、A+C=B+C
② 両辺から同じ数を引いても、等式は成り立つ
条件同じ(A=Bならば)、AーC=BーC
③ 両辺に同じ数をかけても、等式は成り立つ
条件同じ(A=Bならば)、AC=BC
④両辺を同じ数で割っても、等式は成り立つ
C≠0、A=Bならば、\(\frac{A}{C}\)=\(\frac{B}{C}\)
性質をたしかめてみよう!
先ほどの方程式の4つの性質が
本当に成り立つかどうかをチェックしてみましょう。
方程式:\(5x-10=30\)があります。
これの解は8です。(成り立つかどうか計算してみてください!)
まず、性質①を使って
両辺に10を加えてみましょう。
すると、方程式は\(5x-10+10=30+10\)
すなわち、\(5x=40\)となります。
少し分かりやすくなりましたね。解は8です。
次に性質④を使って
両辺を5で割ってみましょう。
すると、方程式は\(\frac{5x}{5}\)=\(\frac{40}{5}\)
すなわち、\(x=8\)となります。
出ました!解は8です。
性質①、性質④のように
両辺をいじっても解は変わりませんでしたね。
等式に同じ数を加えたり、引いたり
かけたり、割ったりしても大丈夫であることが
分かりましたね!
実は、この4つの性質、当たり前といえば当たり前なんです。
たとえば、①の性質を利用して
4=4という等式の両辺に2を加えても
4+2=4+2で当然等式は成り立ちますね。
②〜④の性質も具体的な数で考えてみてください。
当たり前のことを言っていますよね?
無理に暗記しなくても、
等式の両辺に同じことをしてもOK
という感じで覚えておけば大丈夫です!
まとめ
【方程式のまとめ】
方程式とは、\(x\)の値によって成り立ったり、
成り立たなかったりする関係式のこと。
解は方程式を成り立たせる\(x\)のこと。
方程式(等式)の両辺に同じ数を加えたり、
同じ数を引いたり、かけたり、割ったりしても良い。
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