今回は比例のグラフの特徴と
比例のグラフのかき方について
分かりやすく解説します!
比例ってなんだっけ?という子は
比例と比例定数 をチェック!
関数ってそもそも何?という子は
関数とは?変数と変域 をチェック!
比例のグラフの特徴①
\(y=2x\)のグラフをかいてみました↓
<比例のグラフの特徴①>
原点を通る直線である
数学で扱う様々な関数のグラフは
すべて直線とは限りません。
「比例のグラフは直線である」
という知識はとても重要なのです。
また、比例の式\(y=ax\)において
\(x\)に0を代入すると
\(y\)の値は必ず0になります。
「原点を通る」
という知識もとても重要です。
比例のグラフの特徴②
\(y=-2x\)のグラフをかいてみましょう。
\(x\) | -3 | -2 | -1 | 0 | 1 | 2 | 3 |
\(y\) | 6 | 4 | 2 | 0 | -2 | -4 | -6 |
グラフをかく基本は
表を書いて\(x\)と\(y\)の組み合わせを調べることです。
表が完成すれば、あとは点を取るだけだからです。
上の表をもとに
\(y=-2x\)のグラフをかくと下のようになります。↓
<比例のグラフの特徴②>
\(a\)>0のとき、右上がりの直線
\(a\)<0のとき、右下がりの直線
比例定数\(a\)が正のときは
右上がりの直線になり、
比例定数\(a\)が負のときは
右下がりの直線になります。
正負の数については
正の数・負の数 で詳しく解説しています!
グラフがどちらに傾いているかを見ると
比例定数\(a\)の値を知ることができるのです!
比例のグラフのかき方
これまで、\(y=2x\)や\(y=-2x\)のグラフを
かきましたね。
グラフをかく基本は
表を完成させることだと言いました。
しかし、毎回表を作るのは面倒ですよね。
そこで、簡単にかける方法を伝授します!
【比例のグラフの簡単なかき方】
① 直線が通る座標を1つ見つける
② 原点と①の点を結ぶ
直線は2つの点があれば引くことができます。
比例のグラフは絶対に原点を通るので、
あと1点だけ見つけてあげれば
直線を引くことができます!
\(y=4x\)のグラフを
表を使わずにかいてみましょう。
\(x=1\)のとき、\(y=4\)です。
つまり、直線は(1,4)を通ります。

(1,4)と原点を結ぶように線を引けば
比例のグラフの完成です。
比例定数が分数のときでも
同じようにできます。
\(y=\frac{2}{3}x\)のグラフを
表を使わずにかいてみましょう。
\(x=3\)のとき、\(y=2\)です。
つまり、直線は(3,2)を通ります。

(3,2)と原点を結ぶように線を引けば
比例のグラフの完成です。
比例定数が分数のときは
\(x\)座標、\(y\)座標ともに整数となる座標
をとるとグラフをかきやすいです!
比例のグラフと変域
比例のグラフについて
変域を考えてみましょう。
変域については
関数とは?変数と変域 で詳しく解説しています。
\(y=3x\)のグラフにおいて
\(x\)の変域が0≦\(x\)≦3のとき
\(y\)の変域はどのようになるでしょうか?
変域を考えるときは
グラフをイメージすること
が非常に重要です。
\(y=3x\)は下のようになります。↓

\(x\)の変域が0≦\(x\)≦3ということは
すなわち、\(x\)は0から4までの範囲を考えるという意味なので
\(x\)=0で\(y\)=0
\(x\)=3で\(y\)=9をとることに注意すると
\(y\)の変域は下のようになります。↓

すなわち、\(y\)の変域は
0≦\(y\)≦9となります!
変域はこのように考えます。
まとめ
比例のグラフについてのまとめを書きました!↓
【比例のグラフのまとめ】
・原点を通る直線である
・比例定数\(a\)が正のとき右上がり
・比例定数\(a\)が負のとき右下がり
・原点以外の1点を見つければ直線が引ける
・変域はグラフをかいて確認する
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