1次式の乗法のやり方

中1 1次式の乗法 中1数学

文字式の回目の内容です。
これまでの内容に不安が残る子は
下のリンクから復習してみてください!

🛜 なんで数学で文字を使うの?
→ 文字と式とは?

✅ 文字の書き方のルールは?
→ 文字式の5つのルール

今回は、1次式に関連した語句の確認
1次式の乗法について解説します!

項と係数

今回の目標は「1次式の乗法・除法ができるようにする」ことです。
そのためにまずは、必要な言葉について確認します。

最初だけかっこいいフォントを使いますね!(\(x\)、\(y\)、\(z\))

ある式3\(x\)-\(y\)があります。
これを加法記号(+)を使って分けてみると
3\(x\)+(\(-y\))となりますね。

ここで、3\(x\)や-\(y\)のことを
式3\(x\)-\(y\)の項(こう)と言います。

また、\(x\)の前についている3のような、
文字の前についている数を係数(けいすう)と言います。

係数は重要語句です。しっかり覚えましょう!

1次式とは?

ここまで1次式という言葉を使ってきましたが、
ここで、しっかり意味を確認しておきます。

2\(x\)や-4\(y\)のような
1種類の文字が1回だけかけられている項1次の項と言います。

また、5\(x\)-1や-4\(y\)+9のような
1次の項と数がくっついた式
1次式と言います。

また、2\(x\)のように1次の項のみ
数がくっついてない式も1次式と言います。

分かりやすいように一次式とそうでないものを分けてみました!

1次式である:-3\(x\)、-2\(y\)+3、1-\(x\)、\(x\)-\(y\)
1次式でない:\(x^2\)、\(xy\)+\(yz\)

\(x^2\)は2乗が含まれているから×(2次式)
\(xy\)+\(yz\)は文字が2つかけられているから×(2次式)

とりあえず、1次式と言われたら
文字が1回だけかけられているものを選べばOKです。

1次式の項のまとめかた

文字の部分が同じ項は次の分配法則を使ってまとめられます!

【分配法則】ac+bc=(a+b)c

具体的な数で考えてみましょう。

3x+5x=(3+5)x
このようにまとめられます。

また、2y-8y=(2-8)y=-6y
とまとめられます。

ポイントは、係数どうしを計算する
ということです。

まずは、この基本の計算方法をマスターしましょう
ここで、確認問題をやってみましょう!

【確認問題】次の計算をしなさい。
①2x+4x ②-x+3x ③5y-8y

答えを隠す・表示する
①6x ②2x ③-3y

1次式の乗法のやり方(今回のメイン)

さて、乗法はかけ算の意味でしたね。
基本的な乗法のやり方から確認したい子は
下のリンクから復習してみてください!
乗法・除法

1次式の乗法のポイントは

1次式に数をかけるときは、係数にかける!

具体的に、2y×3を考えてみましょう。
1次式2yに数3をかけるという式です。

2yの係数が2なので
2に3をかけてあげればOKです!
つまり、答えは6yとなります。
係数は文字の前についている数のことでしたね。

他にも、-y×4を考えてみましょう。
1次式-yに数4をかけるという式です。

-yの係数が-1なので
-1に4をかけてあげればOKです!
つまり、答えは-4yとなります!
1や-1は省略して書くのでしたね!

係数に数をかける!ということだけ覚えておけば大丈夫!

1次式の乗法のやり方(応用)

3(2x+4)はどのように計算したらよいでしょうか?
これは先ほど紹介した分配法則を使って計算します!

【分配法則】ac+bc=(a+b)c

c(a+b)=ac+bcなので
3(2x+4)3×2x+3×4と変形できます。

3×2xは先ほどやった計算ですね。
係数2に3をかけるのでした。よって6x

つまり、3(2x+4)6x+12と計算できます。

次は、(-x+8)×(-4)を計算してみましょう。
これは-4(-x+8)と変形できます。

分配法則を使って、
-4(-x+8)(-4)×(-x)-4×8と変形できます。
係数どうしを計算することに注意すると、
答えは4x-32となります。

これが1次式の乗法のやり方です。
何度も言いますが
大事なことは係数どうしをかけ算してあげることです。

まとめ

今回の内容を下にまとめました!↓

【1次式の乗法のまとめ】
① 項、係数、一次の項、一次式
② 1次式の乗法は係数どうしをかけ算する。
③ (a+b)c=ac+bcの分配法則を使う。

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