文字式の6回目の内容です。
これまでの内容に不安が残る子は
下のリンクから復習してみてください!
🛜 なんで数学で文字を使うの?
→ 文字と式とは?
✅ 文字の書き方のルールは?
→ 文字式の5つのルール
今回は、1次式に関連した語句の確認と
1次式の乗法について解説します!
項と係数
今回の目標は「1次式の乗法・除法ができるようにする」ことです。
そのためにまずは、必要な言葉について確認します。
最初だけかっこいいフォントを使いますね!(\(x\)、\(y\)、\(z\))
ある式3\(x\)-\(y\)があります。
これを加法記号(+)を使って分けてみると
3\(x\)+(\(-y\))となりますね。
ここで、3\(x\)や-\(y\)のことを
式3\(x\)-\(y\)の項(こう)と言います。
また、\(x\)の前についている3のような、
文字の前についている数を係数(けいすう)と言います。
項と係数は重要語句です。しっかり覚えましょう!
1次式とは?
ここまで1次式という言葉を使ってきましたが、
ここで、しっかり意味を確認しておきます。
2\(x\)や-4\(y\)のような
1種類の文字が1回だけかけられている項を1次の項と言います。
また、5\(x\)-1や-4\(y\)+9のような
1次の項と数がくっついた式を
1次式と言います。
また、2\(x\)のように1次の項のみで
数がくっついてない式も1次式と言います。
分かりやすいように一次式とそうでないものを分けてみました!
1次式である:-3\(x\)、-2\(y\)+3、1-\(x\)、\(x\)-\(y\)
1次式でない:\(x^2\)、\(xy\)+\(yz\)
\(x^2\)は2乗が含まれているから×(2次式)
\(xy\)+\(yz\)は文字が2つかけられているから×(2次式)
とりあえず、1次式と言われたら
文字が1回だけかけられているものを選べばOKです。
1次式の項のまとめかた
文字の部分が同じ項は次の分配法則を使ってまとめられます!
【分配法則】ac+bc=(a+b)c
具体的な数で考えてみましょう。
3x+5x=(3+5)x
このようにまとめられます。
また、2y-8y=(2-8)y=-6y
とまとめられます。
ポイントは、係数どうしを計算する
ということです。
まずは、この基本の計算方法をマスターしましょう。
ここで、確認問題をやってみましょう!
【確認問題】次の計算をしなさい。
①2x+4x ②-x+3x ③5y-8y
1次式の乗法のやり方(今回のメイン)
さて、乗法はかけ算の意味でしたね。
基本的な乗法のやり方から確認したい子は
下のリンクから復習してみてください!
乗法・除法
1次式の乗法のポイントは
1次式に数をかけるときは、係数にかける!
具体的に、2y×3を考えてみましょう。
1次式2yに数3をかけるという式です。
2yの係数が2なので
2に3をかけてあげればOKです!
つまり、答えは6yとなります。
係数は文字の前についている数のことでしたね。
他にも、-y×4を考えてみましょう。
1次式-yに数4をかけるという式です。
-yの係数が-1なので
-1に4をかけてあげればOKです!
つまり、答えは-4yとなります!
1や-1は省略して書くのでしたね!
係数に数をかける!ということだけ覚えておけば大丈夫!
1次式の乗法のやり方(応用)
3(2x+4)はどのように計算したらよいでしょうか?
これは先ほど紹介した分配法則を使って計算します!
【分配法則】ac+bc=(a+b)c
c(a+b)=ac+bcなので
3(2x+4)は3×2x+3×4と変形できます。
3×2xは先ほどやった計算ですね。
係数2に3をかけるのでした。よって6x
つまり、3(2x+4)は6x+12と計算できます。
次は、(-x+8)×(-4)を計算してみましょう。
これは-4(-x+8)と変形できます。
分配法則を使って、
-4(-x+8)=(-4)×(-x)-4×8と変形できます。
係数どうしを計算することに注意すると、
答えは4x-32となります。
これが1次式の乗法のやり方です。
何度も言いますが
大事なことは係数どうしをかけ算してあげることです。
まとめ
今回の内容を下にまとめました!↓
【1次式の乗法のまとめ】
① 項、係数、一次の項、一次式
② 1次式の乗法は係数どうしをかけ算する。
③ (a+b)c=ac+bcの分配法則を使う。
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